外壁の劣化症状についての基礎対応方法|日常的な手入れがロングライフにつながる
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代表取締役の奈良部です!
建物のメンテナンスを怠っていると、知らず知らずにいろいろな場所でトラブルが発生してしまいます。
- 雨漏り
- 害虫発生
- コンクリートの劣化
- 鉄筋爆裂
- カビの発生
これらの症状は、確実に建物を蝕んでいくため、できる限り早く対策を講じる必要があります。では、実際にどのような劣化症状から発現していくのでしょうか。
今回のお役立ちコラムでは「外壁の劣化症状について」症状やメンテナンス方法を考えていきたいと思います。
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外壁の劣化症状の6つの症状【深度順】
外壁に現れる劣化症状は、主に6つに分けることができます。そして、これらが順に発現するので、気をつけて外壁を見ることがあれば、外壁が劣化し始めたことに気づくことができるはずです。
関東は梅雨明け宣言されたので、このタイミングで一度外壁劣化診断を受けておくことをおすすめします。早めに対策を講じることで、余計なコストをかけずにメンテナンスができますよ。
艶落ち・色褪せ
外壁の劣化は「艶落ち・色褪せ」が入り口です。これらの症状が発生し始めたということは、元々の外壁塗装が弱まってきていることを表します。
しかし、実際に艶落ちや色褪せが発生しても、簡単に気づくことはできません。建物全体が同じように症状を進めていくため、パッとみただけでは普段と何も変わらなく見えてしまうのです。
そんな時におすすめするのが「新築時・メンテナンス直後の画像を残しておく」ことです。確実に劣化症状は進んでいるため、新築時や外壁塗装直後の画像と見比べると一目瞭然で判断できます。
全体の印象でも良いですが、よりわかりやすいのは「外壁のアップ(寄り)画像」です。色の違いを確認することで判断するため、適正状態の色がわからなければ意味がありません。「日の当たり方で見え方が違うのかも?」と感じるようでは、劣化症状に気づけないのです。
アップの画像であれば、明らかに色味の違いが判断できます。一見無意味な画像に思えますが、これがあるだけでも初期段階の劣化に気づくことができるのでおすすめです。
カビ・苔・藻の発生
外壁の色褪せが進むと、表面のコーティングが荒れていきます。その結果、どんなに高い低汚染性能を持っている塗料でも、表面に汚れが付着しやすくなってしまうのです。この汚れは、カビや苔・藻の繁殖しやすい状況を作り出してしまう大きな問題になります。
いっぺんに症状が発生するわけではなく、点々と飛び石状に発生するため、初めのうちは気にもなりません。むしろ、汚れの付着にすら気づかないでしょう。しかし、藻が生え始めると事態は一変します。
いきなり拳大以上の範囲が緑に覆われていくので、明らかに汚れとして判断できるようになるのです。外壁色が深緑だと気づけない場合もありますが、他の色であればほぼ確実に気づけるはずです。
艶落ちや色褪せのように「画像に残す」ような確認方法はありませんが、これらの発生を確認できた場合は早急に外壁塗装の依頼をすることをおすすめします。
カビや苔・藻の発生は、まだ症状としては第2段階なので、かなり早い段階でメンテナンスできる状態だと言えるでしょう。
チョーキング現象
多くの方が外壁塗装のメンテナンスを検討し始めるのが「チョーキング現象」が現れ始める時期です。この時期がちょうど「初期症状と後期症状の中間地点」と言えるでしょう。
チョーキング現象が発症する一番の原因は「外壁塗装の表層の分解」です。本来、一番硬い表面が紫外線の影響によって分解してしまい、強固な結びつきが崩れてしまうとチョーキング現象が現れます。
若干くすんで見えたり、艶がなくなったりという見た目になるだけなので、目視だけでチョーキング現象が始まったことを察知することは難しいです。しかし、ちょっと触れてみれば、症状が進んでいることは明らかです。
手が真っ白になります。少し外壁に触れた衣服も、真っ白な粉が付着してしまうでしょう。これがチョーキング現象の症状です。
「外壁塗装の表面がダメになることでチョーキング現象が現れる」ということがわかると、塗料に期待していたさまざまな効果が失われることがかるでしょう。
- 超低汚染性
- 遮熱性
- 防カビ性
- 防錆性
- 弾性
チョーキング現象は、劣化症状としてはこうきの初期段階になります。しかし、この後に控えている劣化症状は「末期症状」となってくるため、チョーキング現象を確認した時点で「外壁塗装をやり直すことは必須事項」だということを覚えておいてください。
シーリング材の劣化症状
外壁塗装が寿命を迎えてチョーキング現象を発症し始めると、次に待っているのは「シーリング材の劣化」です。ここが劣化してしまうと、建物は一気にダメージを受けることとなるでしょう。
シーリング材は、一般的に「塗料より若干長めの耐用年数」にすることが通例となっていて、シーリング材の劣化が現れて仕舞えば「外壁塗装は寿命を迎えている」ということが確実だということを覚えておきましょう。
メンテナンスコストを用意するのが大変なので、意外と先延ばしにしてしまいがちなのですが、シーリング材が劣化した時点で早急に対策を講じなければ「余計な部分までメンテナンスが必要になる」ということだけは絶対に忘れないでください。
シーリング材を若干長めの耐用年数にするのは、打ち込んだ箇所からの「雨漏り」が発生しないようにするためです。外壁塗装が劣化したからといって、これだけで雨漏りになるということはありません。
しかし、シーリング材は「外壁材の継ぎ目」や「隙間を埋める」という役割を持っていることから、シーリング材が劣化すれば隙間だらけの建物になってしまうのです。はっきりいって、このような建物はヤバいです。
雨漏りが発生すれば、構造躯体に水が回ってしまうので、以下のような状況が発生してしまうでしょう。
- 柱にカビがはえる
- 柱が腐る
- 腐った部分にシロアリが集る
- 複数本の柱が朽ちる
- 鉄筋が錆びる
- 鉄筋爆裂が起こる
- コンクリートが脆くなる
- 土壌が緩む
このように、雨漏りが発生するという状況は「建物崩壊」へのカウントダウン状態だということを覚えておいてください。本当に「ヤバい」です。
たかが雨漏りと思うかもしれませんが、雨漏りが原因で地盤沈下するということもあります。そうなってしまうと、建物メンテナンスどころか、土壌改良からやり直さなければならなくなり、建て替えまであり得るということを覚えておきましょう。
塗装面のひび割れ
かなり多くの方が勘違いしているのですが、塗装面がひび割れるということは「すでに危険な状態」だということを表しています。確かに、塗料の硬さによって発生するひび割れは多く発生しますが、これはあくまでも表面上の症状であり、黒く筋が走るようなひび割れではありません。
しかし、ひび割れとして多くの方が認識できる「隙間が生まれるひび割れ」というのは、すでに外壁塗装としての機能を持っていない「死んだ外壁」だということを覚えておきましょう。
これは「外壁材そのものまで劣化し始めてしまう」ことで現れる症状なので、外壁塗装だけで済む話ではなくなっています。下地補修・調整を念入りに行って、確実に平滑な外壁に戻さなければならない状況だということを覚えておいてください。
かといって、早い段階なら下地補修をしないのかと聞かれれば、そんなことはありません。しっかりと補修すべき箇所は補修を行い、確実に塗料が密着できる状況にする必要があります。ただし、劣化症状が進んでいなければ、対応しなければならない範囲は確実に少なくなるため、作業時間も大幅に短縮できるのです。
劣化症状が進めば進むほど、対応時間は長くなります。補修に数日かけてしまえば、塗りに入れるのはその後です。当然日当が発生するので、コストも膨らんでしまうでしょう。
早い段階でメンテナンスしていれば「7日以内」に工事が終わったかもしれないのに、対応が遅くなったことで「14日以上」かかってしまうということは、往往にしてあり得る状況です。
しっかりとメンテナンス時期に手を入れられるように準備しておきましょう。
塗膜の剥離
外壁塗装の塗膜が完全に寿命を迎えると、外壁材との密着性を維持できなくなり、剥離が始まります。もうこの時点で、外壁塗装には何一つ期待することはできません。外壁材を保護するなんて全くできないので、すぐに連絡してください。
反対に、諦めてそのまま放置を選んでしまう方もいます。その後待っているのは「崩壊・倒壊」だということを忘れないでください。しかも、経年劣化によるトラブルは「火災保険の対象外」になるので、何も保証されなくなるでしょう。ここも覚えておかなければならないポイントです。
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外壁の劣化症状が現れたらどうする?
外壁の劣化症状が現れた時点で、外壁塗装を検討する必要があるということを覚えておいてください。対応を先延ばしにするほど、症状が悪化してしまい、外壁材そのものに対するダメージが大きくなっていきます。
その結果、塗り替えでは間に合わないほどの「外壁材の劣化」が現れる可能性が生まれてしまうのです。
では、どのように外壁の劣化症状を解決していけば良いのでしょうか。
高圧洗浄
劣化症状が現れたら、業務用の外壁洗浄を行わなければなりません。日常的に汚れの付着を落としていれば、劣化は少しでも遅らせることができます。しかし、すでに劣化症状が発生している場合は、すでに家庭用の高圧洗浄機による外壁洗浄では間に合いません。
ここでは、業務用の高圧洗浄機で「外壁塗装や錆を洗い流す」という対処が必要になってくるでしょう。
ラジカル制御塗料で外壁塗装
外壁塗装が劣化するのは「紫外線」と「白色顔料」が反応してしまい、劣化物質を発生させるからです。その劣化物質を「ラジカル」というのですが、特殊な処理をした塗料であれば、ラジカルの活性を抑えることができるのです。それを「ラジカル制御型塗料」といいます。
この塗料で外壁塗装を行えば、外壁の劣化症状を発生しづらくできるので、耐用年数が長くできるのです。
シーリング材の打ち替え
外壁塗装を行う際は、必ずシーリング材も併せて打ち替えなければなりません。基本的に、塗料よりも1〜2年程度しか耐用年数を先送りしていないため、ここでメンテナンスしなければ雨漏りしてしまうでしょう。
日常メンテナンスはどうすれば良い?
ここまでは「劣化症状が現れたらどうすれば良いか」でしたが、劣化症状が発生する前にはどのような対処をしておくべきか考えてみましょう。
超低汚染塗料を使えば「ほぼメンテナンスフリー」
まずは、効果の高い塗料で外壁塗装を行ってください。超低汚染塗料は、わざわざ手をかけなくても「塗料が勝手に仕事をしてくれる」ので、次のメンテナンス時期まで放置していても大きな問題が発生しませんよ。
定期的な外壁洗浄
他の塗料の場合は、定期的に洗ってあげましょう。超低汚染塗以外でも、低汚染性は発揮してくれます。家庭用高圧洗浄機などを使用して、表面の汚れを落としておくだけで耐用年数を全うすることができるでしょう。
劣化症状をしっかりとチェックする
どんなに高機能な塗料を使用しても、必ず最後には劣化症状が現れてしまいます。その劣化症状にいち早く気づくことができれば、悲惨な状況になる前にメンテナンスを行うことができるはずです。
肝心なのは「劣化症状に気づくこと」で、耐用年数を確実に全うできる状況ばかりではないと行くことも理解しておいてください。紫外線量が多い地域であれば、想定されている耐用年数よりも短い期間で寿命を迎えるということもあるのです。
他の機能についても同じで、毎年気候変動があるために、短期間で効果を失う可能性があります。その症状に早く気づくためにも、時々で良いので外壁の調子を見る習慣をつけておきましょう。
ジャパンテックで外壁の劣化症状を解決しよう
建物の外壁の劣化症状は、見逃しがちな問題から深刻なトラブルへと進行します。早期に対策を講じることで、大きな損傷を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。特に、艶落ちや色褪せ、カビや苔の発生、チョーキング現象などの初期症状に気づいたら、迅速な対応が必要です。これらの症状が放置されると、シーリング材の劣化や塗膜の剥離といった深刻な状態へと進みます。
劣化症状が現れた場合には、専門の高圧洗浄機を使用した外壁洗浄やラジカル制御塗料を用いた塗装を検討することが重要です。さらに、定期的な外壁洗浄や高機能塗料の使用で劣化を予防することも効果的です。
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