塗料とは?ペンキとの違い、外壁塗装に最適な塗料の選び方を解説!
2024.02.25 (Sun) 更新
春日部市、越谷市、さいたま市を中心に
外壁塗装、屋根塗装、各種リフォーム工事をおこなっている
ジャパンテック株式会社です。
代表取締役の奈良部です!
塗料は塗装する物を保護し、美しく見せる目的で使います。さらに、耐熱性や耐火性など特別な性能も加えられます。
ですがひと口に「塗料」と言っても、種類が多すぎて違いが分かりにくいですよね。
そこで今回のお役立ちコラムでは、最低限おさえておきたい塗料の知識についてお話しします。お話しする内容は以下の5つです。
- 塗料の構成成分
- ペンキとの違い
- 油性・水性で分けたと塗料の種類
- 樹脂で分けた塗料の種類
- 外壁塗装の塗料の選び方
これさえ読めば、塗料の基本的な知識が身につきます。ぜひ最後までお読みください!
塗料の構成成分とペンキとの違い
塗料とは、塗膜として残る成分と、蒸発して残らない成分からなる材料です。ペンキとは成分や性能が違うためまったくの別物であることを認識しておきましょう。
塗料を構成する成分
塗料は塗ったあとに塗膜として残る「樹脂」「顔料」「添加剤」と、蒸発する「溶剤」で構成されています。塗膜とは、塗料が乾いて固まってできる薄い膜のこと。溶剤とは、物質をとかす液体を指します。
塗料が乾く過程で溶剤は蒸発して無くなり、塗膜のみが残る仕組みです。各成分の役割は、以下の表をご覧ください。
【塗料の構成成分】
成分 | 構成 | 役割 |
塗膜成分 | 樹脂 | 品質と耐久性に関わる |
顔料 | 色をつける | |
添加剤 | 性能を加える 例)防カビ、サビ止め、つや消しなど | |
非塗膜成分 | 溶剤 | 顔料や添加剤を溶かす |
塗料とペンキとの違い
広義では同じ意味として使われますが、実際には塗料とペンキは成分も性能も違います。
ペンキの成分は、オイルペイント(ボイル油を主成分に、顔料や添加物を加えたもの)や合成樹脂を調合した材料をいいます。ペンキの樹脂は調合されたものですが、塗料は合成樹脂を主成分とするので、両者は別物になるのです。
ペンキの方が安価ですが、塗料のように外壁を保護するほどの耐用性はありません。塗料が持つ弾性もないため衝撃に弱く、外壁塗装にペンキを使うと、ひび割れがたくさんできてしまうのです。
乾燥に要する時間は塗料が数時間、ペンキが2〜3日程度です。ただし、塗料の種類や塗装時期によっては24時間以上かかることもあるため、くわしくは塗装業者に聞いてみるとよいでしょう。
【溶剤別】塗料の種類と特徴、用途
塗料の分類は多種多様です。ここでは一般的に知られている溶剤の違いから、水性・油性に分けて特徴と用途を見ていきましょう。
1)油性:強溶剤タイプ
強溶剤タイプは、シンナーで薄めた塗料です。ひと昔前までは外壁塗装に使われていましたが、臭いやシックハウス症候群など健康被害があるため現在は水性が主流になっています。
メリット | ・塗膜が固く、傷がつきにくい ・耐久性が高い |
デメリット | ・臭いが強い ・健康や環境へ悪影響を及ぼすVOC(揮発性有機化合物)排出量が多い |
用途 | 金属系の手すり、重機など |
2)油性:弱溶剤タイプ
溶剤タイプの耐久性、水性タイプの環境性を兼ね備えたタイプです。弱いシンナーを溶剤として使います。NAD型塗料と表記されることもあります。
乾燥時間が早く雨や夜露を気にせず使えるので、屋根に使用されることも多い塗料です。
メリット | ・強溶剤より臭いが少ない ・強溶剤より健康・環境への影響が少ない ・水性より密着性が高い |
デメリット | ・水性より価格が高い ・強溶剤より乾燥に時間がかかる ・わずかに臭いがある |
用途 | 金属系の外壁、屋根など |
3)水性
近年は水性塗料の技術開発が進み、外壁塗装の主流になりました。
雨で塗料が流れるので、天候が悪い日は作業が難しいことも。乾燥すれば油性と同じく塗膜が水をはじきます。
メリット | ・VOC(揮発性有機化合物)排出量が少なく、健康と環境にやさしい ・油性より安価 ・臭いが少ない |
デメリット | ・油性よりわずかに耐久性を下回る ・金属素材には密着しにくい ・乾燥に時間がかかる ・水で塗膜が流れるので作業時の天候を選ぶ |
用途 | セメント系の外壁塗装、屋内や木製のものなど |
【樹脂別】塗料の種類と特徴、用途
塗料を構成する合成樹脂のうち、代表的なものは以下の4つです。樹脂によって耐用年数が大きく変わります。
それぞれの塗料の特徴と用途を見ていきましょう。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
1)アクリル塗料(アクリル樹脂系塗料)
アクリル塗料は、金属に最も多く使用されている塗料です。
劣化が早く経済的ではないので、現在は外壁の塗り替えにはほぼ使用されなくなりました。
耐用年数 | 5〜8年 |
メリット | ・安価 ・重ね塗りしやすい ・カラーバリエーションが豊富 |
デメリット | ・頻繁に塗り替えが必要 ・ひび割れが起こりやすい ・湿度に弱い ・床やダイニングテーブルなど実用的な木材部分には不向き |
用途 | 自動車、家電、看板、照明器具のカバーなど |
2)ウレタン塗料(アクリルウレタン樹脂系塗料)
ウレタン塗料は外壁塗装ではシリコンと並び主流でしたが、コストパフォーマンスが劣るため外壁で使用されるケースが減少傾向にあります。
乾くと固い膜ができるので、家具など耐久性が求められる木製品にも使用可能です。
耐用年数 | 8〜10年 |
メリット | ・ツヤ感のバリエーションが多い ・弾性(伸びる性質)があるのでひび割れにくい |
デメリット | ・紫外線や湿度の影響を受けやすく変色や光沢が劣化 ・耐用年数が比較的短く、他の塗料よりコスパが劣る |
用途 | 自動車の外装や車体パーツ、木製家具、パソコンなどの電子機器など |
3)シリコン塗料(アクリルシリコン樹脂系塗料)
シリコン塗料は塗料を弾く性質があるため、下地に相性のよい塗料を選ぶ必要があります。使いづらさの点で、DIYには難しい塗料だといえるでしょう。
耐用年数 | 10〜15年 |
メリット | ・光沢がある ・防カビ、防汚性に優れる ・塗膜が固くはがれにくい ・耐熱性・耐水性が高い ・紫外線に強い |
デメリット | ・弾性が低くウレタンに比べてひび割れしやすい ・塗料をはじき、重ね塗りの密着が弱い |
用途 | 屋根、外壁など |
4)フッ素塗料(フッ素樹脂系塗料)
フッ素塗料の特長は、なんといっても耐用年数の長さ。その分価格は高価です。しかし弾力性には欠けるため、地震などでヘアクラック(髪の毛のような筋状の裂け目)ができやすい欠点もあります。
小さな戸建て住宅よりも、塗替え作業が頻繁にできない商業施設や大きな邸宅の塗装に使われることが多いです。
耐用年数 | 15〜20年 |
メリット | ・耐久性がよい ・紫外線や雨に強い ・温度変化に強い |
デメリット | ・高価 ・塗膜が硬く、弾性に欠ける |
用途 | 屋根、商業施設や大きな邸宅などの外壁塗装など |
外壁塗装の塗料の選び方
外壁塗装の塗料を選ぶ場合、耐用年数と塗り替えにかかる費用を考慮してどの塗料が最適か検討してみる必要があります。
以下、その目安となる基準を見ていきましょう。
アクリル塗料
劣化が早く、長い目で見てコスパが悪いので外壁の塗り直しにはほぼ使いません。新築時に費用を抑える目的で使うのにはおすすめ。ただし劣化が早いので、早めに塗り替える必要があります。
ウレタン・シリコン塗料
外壁の塗替えによく使われています。同じウレタン、シリコンでも品質によって耐用年数が変わるので注意が必要です。めやすとして「耐候型」を基準にするとよいでしょう。
耐候型とは、JIS規定の試験により塗膜が何時間ダメージに耐えられるかを測定し、1種〜3種までランク分けした基準です。1種が最も長持ちします。それぞれの耐久時間は以下の表をご覧ください。
耐候型 | 塗膜がダメージに耐えられる時間 |
耐候型1種 | 2,500時間 |
耐候型2種 | 1,200時間 |
耐候型3種 | 600時間 |
フッ素塗料
最も長持ちしますが、下地の変形にともない耐用年数より早くひび割れる可能性があります。費用が他の塗料に比べて高額なので、必ずしもコスパがよいとは限りません。塗料を選ぶ際に注意が必要です。
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外壁と屋根では最適な塗料が異なります。もちろん同じ種類の塗料を使う場合もありますが、お住まいの劣化状況や立地環境によって最適な塗料は異なるものです。
当社ジャパンテック株式会社はお客さまのお住まいの状況を正確に診断したうえで、最適な塗料を提案しております。ご予算に合わせたグレードアップなど、柔軟に対応可能です。
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